歯を失ってしまったとき
歯の代わりに、入れ歯(義歯)をつくって、お口の機能回復を行います。
食事をすること、会話をすることができるようになります。
入れ歯は製作後、日常で患者さんが管理します。
そのため正しい取り扱いを知っておくことが大切です。
- 清潔にして使用する
- 変形しないようする
- 義歯を舌や唇で、過剰に、いじらないようにします。
- 義歯専用の歯ブラシ(市販の歯ブラシでも代用可能)で水洗いします。義歯全体を丁寧にブラッシングします。
- 義歯を歯ブラシ以外のもので、こすったり、力をかけたりしないでください
- 熱湯や直射日光に当てないようにします。
- 義歯は乾燥すると割れる場合があります。外しておくときは水に浸して保管します。
- 就寝時間は入れ歯を外し、活動時間は入れ歯を装着して過ごします。長期間付けないでおくことも、付けっぱなしにすることも、お口には良くありません。
- お口に馴染んできても、お口の状態、義歯の状態を歯科でチェックします。
入れ歯は製作した時点の口腔内に適した状態で作製されていますが、
お口の中でしっくりと馴染むには時間がかかることもあります。
- 初めて入れ歯を入れたとき、多く聞かれることは、
- 食べ物が飲み込みにくい
- 歯ぐきがしめつけられる
- 会話が難しい
- 唾液が沢山でる
入れ歯と上手につきあっていくためには、
食事の練習と会話の練習をお勧めいたします。
食事のメニューにも工夫をして、硬い食べもの、歯切れの良くない食材、
粒のある食材、粘りけのある食材は、自分の歯で噛んでいた時と
感覚が大きく変わります。食材を小さくしたり、柔らかく調理したりすることで
入れ歯の感覚に慣れていきます。また、発音しにくいと感じる場合は、鏡の前で発生練習をして入れ歯に慣れていきましょう。
入れ歯の部分は『歯がない』ため、時間の経過とともに歯ぐきは痩せていきます。
お口に合わなくなった入れ歯をそのままお使いいただくと、お口の中では次のトラブルが発生しやすくなります。もし、慣れて使っていくうちに違和感を覚えることがあれば、歯科医院に相談してください。
痛くない入れ歯 コンフォートデンチャー
平均寿命が伸びている中で、入れ歯の需要は高まり続けています。その数2,300万人と言われています。
しかしながら、1950年代から、およそ50年以上の間、入れ歯の製造技術、材質は進歩していませんでした。 そのような背景の中、開発されたた技工物がコンフォートデンチャーです。
「痛い」「噛めない」「はずれる」
多くの方が使われている、古い入れ歯はそんな悩みを抱えていました。
痛くない
歯ぐきにかかる圧力を軽くして、噛んだときの痛みを和らげます。
噛める
入れ歯と歯ぐきの間でクッションとなって、しっかり噛めます。
外れない
白いゴムが吸盤のような働きをして 入れ歯をはずれにくくします。
義歯の粘膜面に必要な7つの条件もクリアしています。
【参考】
- それぞれの口腔内の条件に適した硬さを持つ
- 組織の弾性に応じて弾性の選択が可能
- 回復の速い弾性
- 変形力が除かれると、素早く元の形に戻る
- 咬合面側は硬く、組織に接する側は圧縮可能
- ショックを吸収する
- 義歯床から床下組織に伝わる圧力を軽減する
- 必要な柔軟性を持つように重合時に自由に調節可能
コンフォートは、入れ歯の裏側に白いゴムを貼り付けて、クッションの役割を持たせる加工技術です。
コンフォートは、今お使いの入れ歯にも加工が可能です。 (3年間保障)