この雑誌「さかえ」は日本糖尿病協会が糖尿病のかた向けに発行している雑誌です。9月の特集に歯周病は糖尿病の合併症の一つとして紹介されています。
糖尿病があると歯周病になりやすく重症化しやすい、一方で歯周病は糖尿病に悪影響を及ぼすという関係にあります。
歯周病は糖尿病の6番目の合併症といわれており、当医院も医科歯科連携により患者さんの糖尿病と歯周病の予防・治療を目指しています。
1970年代からスウェーデンでは歯科医療改革を実施して世界でもっとも歯科疾患の少ない国となりました。もともとスウェーデンも日本と同様に虫歯が多く問題になっていましたが、国をあげて予防にとりくみ成功しています。要は歯磨き、食事などむし歯についての正しい知識と定期検診の重要性を広く人々が知り、半年に一度は歯科で清掃などを行わないと他の病気も保険で見てもらえない仕組みになっています。これは結局お口の健康が体の健康のもとになっており、そうすることで医療費が減らせるという研究にもとづいて実施されています。つまりお口の健康を保つと、みんなが健康で生きられるということを物語っているのです。
ですから糖尿病に限らず皆さんが定期的に歯科でお口をきれいにして、いつまでも健康な人生を送れるように私も少しでも役に立てればと思って日々診療にあったております。